「ダブルが踏めない」、「どうも足が苦手だ」
ドラマーなら、誰もが初めにぶち当たる壁ですね。
まず最初に、ペダルの踏み方から考えてみましょう。
基本的に、ヒールアップとヒールダウンという2つの踏み方に分かれます。
前者はかかとを浮かして、後者はかかとをつけてペダルを踏む方法です。
そして大事なのは、どちらの踏み方でもつま先はペダルから離さないということです。
(ちなみにつなくそはほぼヒールアップのみで演奏しております)
次に、ペダルの踏む位置です。下の図を御覧下さい。
赤い丸で記してあるポイントにつま先がくるように足を置いて下さい。
このポイントより奥だったり手前だったりしてる人は、ここは騙されたと思って修正してみて下さい。
ちなみに踏む位置が奥にいけばいくほどアタック音は硬く詰まった感じになり、手前にいけばいくほど柔らかくなります。
そして更に音色の変化、表情の出し方をここで紹介します。
まず初めはペダルを踏んだ時にビーターがバスドラのヘッドから離れないように練習します。基本はこの奏法です。
そしてこれに慣れたら、次はペダルを踏んだ時にビーターをバスドラのヘッドから離すようにしてみて下さい。
前者は「ドスッ」という引き締まった音で、後者は少し余韻の残った「ドーン」という音になります。
前者をクローズ、後者をオープンと呼んだりもします。
バスドラの音は、ペダルの踏み方、踏む位置、力の入れ加減で様々な表情が出ます。
いつでも曲に合った音色を出せるように、自分で色々研究してみて下さい。
そうです、ペダルって「ただ踏めばいい」ってもんぢゃないんですね。
さて!そんな音色だどーだの言う前に、まずは安定したリズムで踏めるようにならないと話になりませぬ。
4分音符から始めて、8分、16分とジャストタイミングで踏めるようにしないとね。
4分音符と8分音符に関しては、多分あまり説明はいらないと思うのでカット。
8分音符がずれる人は、4分からずれないように練習して下さい。
σ(・ ・* )がここで言いたいのは、16分の練習。俗に言う16ビートです。
どうすれば16分音符が踏めるようになるか。まずはこのフレーズをやってみて下さい。
これは、バスドラのタイミングを16分音符1個づつずらしていく練習です。
まずこれをジャストで踏めるようにしましょう。2小節目と4小節目がもろに16ビートですね。
あと、こんなフレーズもいい練習になります。
動画のように、左足は動かさず置いたままでOK。
初めのうちは、とにかく右足が思った通りしっかり動けるようにすることを重視しましょう。
続いて、みんなが悩みに悩んでるダブルです。
スライド奏法をお勧めします。上記のペダルの図の赤い丸より少し手前から踏み始めます。
つまり手前から奥へと足を滑らせてあげるのです。
だんだん慣れていくうちに、スライドさせなくても「ドドッ」と踏めるようになってきます。
ダブルを踏めるようにする練習フレーズとして、σ(・・*)はこんなのをやってきました。
「フットド バットド フットド バットド」です。これはあまり難しくないはず。
足首に力を入れず、ペダルのリバウンドを利用して「ドドッ!」と踏むべし。
そして、↑と似てるんだけど一気に難易度が上がるフレーズ。
「フトドン バトドン フトドン バトドン」です。
1個目は意外と8ビートのノリで踏めるフレーズだけど、こっちは完全に16ビートを感じないと踏めません。
そしてお約束、応用編。ダブルが踏めれば、アイデアひとつでこんなフレーズができる。
ちなみに最後の「フトド フトド フトド ダ!」はジョンボーナムがよくやってた6連系。
これはかなり難易度が高いけど、モノにすればかなり色んなとこで使えるYO。
この動画みたく、フィルインなんかにも最適。
そうそう、フィルインってみんなスネアとタムで「ドコドコダカダカ!」みたく手だけで済ましちゃうけど、
足をガンガン組み込んだフィルインも是非使ってくんろ(oT-T)尸~~
こんな感じで、足に重点を置いて練習してみるといいです。
また、徹底的に足(すね)を鍛える方法として、椅子に座った状態でかかとをつけたままつま先を上下するのが有効。
(つまりヒールダウンで踏む運動)
地面に対して垂直か、それより自分側に足を置いてやってみましょ~。結構キツイよ。
つなくそはよく電車の中とかでやってます。すね筋は鍛えづらいからねぇ。
さて、続いて左足について。
脱・初心者!左足を動かしながら演奏しましょう。
つま先が浮かないようにしっかり踏みながら、かかとで四分音符や八分音符を踏むべし。
俗に言うゴーストモーションです。
超基本的な8ビートです。左足は、前半2小節はゴーストモーション、
後半2小節はクローズ・オープン・クローズ・オープンです。(簡単に言えば「ツッチー ツッチー」)
ゴーストモーションは、つま先をハイハットのペダルにしっかりとつけて、
ハイハットが開いちゃったり、音色が変わっちゃったりしないように注意。
つま先を軸に、かかとでリズムを取るイメージですぞ。
そんなゴーストモーションですが、「なぜそんなことをする必要があるの?」と思いません?
ゴーストモーションは見た目が変わるだけで、音に変化はありませんからね。
要は、「体のどこかでリズムをとる」作業なわけですYO。
音楽を聴く時なんか、無意識に頭が動いたり、手足を動かしたりしてリズムをとってませんか?簡単に言えばそれです。
左足は、ただハイハットペダルに乗っけておくんぢゃなく、初めのうちは意識的に動かすことが重要。
いずれ無意識にでも勝手に動くようになります。
最初のうちは右足(バスドラ)の方に神経が集中して、左足を動かすのは大変かもしれないけどね。
で、同じ要領で16ビートです。
右足以外はまったこ同じですYO。こーやって右足が16分音符主体になろうと、左足は影響を受けてはいけません。
あと、左足に意識がいきすぎて、右足(バスドラ)の音量がへっぽこにならないようにも注意が必要DEATH。
しっかりへそに重心を置いて「おりゃ!」っと踏んであげれば、できるはず(。-ω-)ノ
そんでオープンなんだけど、つま先を上げすぎないように注意。
ペダルから足を完全に離して「ッチー」をやろうとすると、「コー!」みたく、音が汚くなります。
・・・まぁ完全に足を離す奏法もあるんだけどね。
素人をほんのり抜け出したぐらいのアマチュアに多く見受けられる現象です(゚∀゚)ナニソレ
さて、左足が動くようになってきたら、次はフットハットです。読んで字のごとく、「ハットを踏む」です。
右足でバスドラを踏んでるように、左足でハイハットを踏んで鳴らしてみましょう。
しっかりとつま先をペダルに付けて、「チッ!」と歯切れの良い音が出るように意識して下され。
フットハットの練習は、こんなフレーズでOK。
まずは8ビートから。前半の1・2小節をできるようにして、慣れてきたら3・4小節もやってみて下され。
「あれ?右手は?」と思った方!
右手は8分音符でライドとかリムとか太ももなんかでも叩いてりゃいいです。
次に16ビート。ちょっとややこしくしてみました。
これも右手は8分音符で太ももでも叩いてて下され。
上記の2つは、左足が4分音符または8分音符で一定ですよね。
これに慣れたら、次はこんな風に踏むタイミングを変えて練習してみましょう。結構ムズイよ。
ただし、これはあくまで「フットワークの練習」です。
あまり音楽的なフレーズぢゃないし、実用性もありません。
「両手両足の独立」が最大の目的ですYO。言わば4WAYの強化ってことです。
あと、サンバキックもフットワークのいい練習になりますYO。「ドッチト ドッチト」です。
サンバのフレーズは手も重要なんだけど、フットワークに重点を置いてるので、ここではカット。
実はフットハットは「チッ」という音に限りません。
どのドラム音源にもフットハットの音っつったら「チッ」しか入ってないもんだけどね。
踏む位置、踏む力、踏み方でかなり音は変わります。
奏法として、ペダルの手前をかかとで踏む「クラッシュオープン」なんて技もあります。
「つま先・かかと・つま先・かかと」で踏めば、「ツッ・チー・ツッ・チー」って音が左足だけで出せますぞ。
σ(・・*)もまだまだこの技はぎこちない感じDEATH。修行が足りません。
プロのクラッシュオープンは、本当きれいだYO。
さて、こっから先はツインペダルを使ったプレイです。
時代は進化したもんで、昔はバスドラで「ドコドコドコドコ」をやるにゃバスドラを2つにしないとダメでした。
いわゆる「ツーバス」ってやつ。
それに対して、1つのバスドラに、ツーバスの要素を取り込めるというのがツインペダル。
今やツーバスドラマーよりもツインペダルドラマーの方が多い程、ツインペダルは浸透してマッスル。
当然、これができないよりはできた方が(・∀・)イイ!!ってことでつなくそも練習中なわけ。
まず、マイク・ポートノイの十八番、「手2×足2」「手4×足2」「手6×足2」を紹介します(=゚ω゚)ノ
まずは「手2×足2」です。これは難易度も高くなく、それでいて実用的な組み合わせです。
右手 → 左手 → 右足 → 左足 のループです。
後に紹介する「手4×足2」「手6×足2」よりも、実は難しかったりします。
頭で分かってても、実際なかなかうまくいくもんぢゃありません。
とりあえず分かりやすくスネアとバスドラだけにしてあります。慣れたらタムとかも混ぜていきましょう。
続いて、「手4×足2」です。
今度は、右手 → 左手 → 右手 → 左手 → 右足 → 左足 のループです。
σ(・ ・* )はこれが一番やりやすいと思うジーニョだけど、皆の衆はいかかだろ~か。
もう見なくても大体想像つくだろーけど、「手6×足2」です。
右手 → 左手 → 右手 → 左手 → 右手 → 左手 → 右足 → 左足 のループです。
足よりも手の音粒を揃えるのが大変だったりします(゚∀゚)
以上、この3パターンを組み合わせた2小節フレーズを1つ紹介しましょう。フィルインに持って来い!なフレーズです。
いかにもポートノイなフレーズ( ´∀`)
最後のスネア+フロアタムはあっても無くてもい~です。あった方が分かりやすいかな~と思って入れときました。
まずはスネアとバスドラだけで音粒をしっかり揃える練習をして、徐々にタムを交えつつテンポを上げていけば
いいんぢゃないかしら。
さて、お次はダブルキックを交えたツインペダリング。
これはさっきのポートノイフレーズとは打って変わって、難易度高!です。
能書きはいい、見れば分かる。(中尾彬風)
「ドコドダ!」です。残念ながら3連系です。
つなくそは、右足 → 右足 → 左足 → 手 という流れでやっておりますが、
当然、足は 右 → 左 → 右 と行ってもいいです。
ってかそっちの方が無難かも。きっとσ(・ ・* )がひねくれてるだけDEATH。
パット・トーピーも、MR.BIGの名曲「COLORADO BULLDOG」のイントロはこの足順で演奏してます。
(ちなみに6連符。右手 → 左手 → 右手 → 右足 → 右足 → 左足 でやっておりました)
さぁ、ダラダラとあれこれ色々語ってきましたが、いかがだっただろーか。
人間の足は手よりも不器用にできてます。
当然、手よりも足の練習の方がキツイし、つまらないもんだと思います。
が!ドラムってほとんどバスドラとスネアだけでリズムを奏でるもの。だからこそ、足の練習は超重要なわけ。
よく「ドッターン!ドッドッターン!」とか言うじゃん?「あれ?チッチは?」って思わない?
そ~なんです。人はバスドラとスネアの音でリズムの判断をしてるんですYO。
ハイハット(ライド)なんて、装飾音にすぎないわけだコレ。
ハイハットやライドの音量もドラム音源のプリセットほど大きいのはNGなわけ。
多くのドラマーが、右手中心の演奏をしちゃってると思います。
右手も重要だけど、足をおろそかにしてると痛い目に会うぜ、ベイビー。ってこった。
以上だね~(oT-T)尸~~